ファセット化検索と閲覧

Faceted Search & Browsing

注意事項
原文:
Faceted Search & Browsing
公開日:
2012-2-29
最終更新日:
2012-2-29
原文投稿日:
2011-6-14
原著者:
Hadrien Gardeur
翻訳者:
ろす(@lost_and_found)

原文全表示

OPDS 1.1 仕様では幾つかのキーとなる機構が導入されているが、ユーザの視点から見ればファセット化閲覧(faceted browsing)が OPDS 1.0との大きな違いだ。

原文表示

ファセットは大量のアイテムを持つウェブサイトに我々をナビゲートする上で重要な役割を果たす。例えば、

原文表示

OPDS 1.0 の(ウェブサイトのメインメニューと同じような働きをする)ナビゲーションがナビゲーションフィードを制限しているのに対して、OPDS 1.1 のあらゆるカタログとクライアントはファセットを利用してリッチなナビゲーションを提供できるようになっている。

原文表示

我々がどのようにファセットをサポートしているのか見てみよう。

原文表示

個々のファセットは link 要素

Each facet is a link

ファセットは獲得フィードの冒頭にある atom:link 要素として表現される。

原文表示

<link rel="http://opds-spec.org/facet"
  href="/recent"
  title="Most recent" />
<link rel="http://opds-spec.org/facet" 
  href="/popular"
  title="Most popular" />

新たな属性 – opds:activeFacet

New attribute – opds:activeFacet

ファセットはデフォルトで非アクティブと見做される。アクティブなファセットには link 要素に opds:activeFacet 属性を追加し、値に "true" を指定する。

原文表示

<link rel="http://opds-spec.org/facet"
  opds:activeFacet="true"
  href="/recent"
  title="Most recent" />
<link rel="http://opds-spec.org/facet" 
  href="/popular"
  title="Most popular" />

新たな属性 – opds:facetGroup

New attribute – opds:facetGroup

ファセットは opds:facetGroup 属性によってグループ化できる。グループの中で同時にアクティブになれるファセットは一つだけだ。

原文表示

<link rel="http://opds-spec.org/facet"
  opds:facetGroup="Order" 
  opds:activeFacet="true"
  href="/recent"
  title="Most recent" />
<link rel="http://opds-spec.org/facet" 
  opds:facetGroup="Order"
  href="/popular"
  title="Most popular" />

エントリのカウント

Counting entries

ファセットは Atom Threading extension の thr:count の要素を利用して予測されるエントリの数を表示することもできる。

原文表示

<link rel="http://opds-spec.org/facet"
  opds:facetGroup="Order" 
  opds:activeFacet="true"
  href="/recent"
  title="Most recent" />
<link rel="http://opds-spec.org/facet" 
  thr:count="600"
  opds:facetGroup="Order"
  href="/popular"
  title="Most popular" />

ファセットのための設計

Designing for facets

いわゆるアプリケーションストア(AppStore や Android Market)では、検索については極めて貧弱なことしかできないが、その問題の一つはファセット閲覧がないためだ。

原文表示

ファセットはモバイルアプリケーションでは(スクリーン領域の制限や、モバイルアプリケーションの設計が未だに新しく専門知識を要するため)ウェブサイトほど浸透していないが、既に幾つかのデザインパターンがある。

原文表示

次の UXmatters の記事は、それらのパターンの素晴しい紹介になっている。 http://www.uxmatters.com/mt/archives/2010/04/design-patterns-for-mobile-faceted-search-part-i.php

原文表示

タブレットのような大きなデバイスには、iOS の split view (Official guidelines) や Android の fragments (Official documentation) のような専用の UI 要素がファセットに完全にフィットする。

原文表示

デスクトップやウェブアプリケーションでは、ファセットの最も一般的なデザインは左側のパネルに表示することだが、上や右のパネルに表示することもある。

原文表示

仕様や OPDS グループからの UI に関する公式の推奨項目はないが、ファセットを扱う最良の方法は、(ターゲットとするプラットフォームで)利用者が最も期待する箇所に表示することだ。

原文表示

実装

Implementations

Feedbooks にはファセットを持つ動的なカタログがあり http://www.feedbooks.com/catalog で利用できる。

原文表示

Bluefire Reader はファセットをサポートした最初の OPDS クライアントだ(以下のスクリーンショットを参照)。

原文表示

The Internet ArchiveInkstone Software はどちらもファセット化検索と閲覧を最初にサポートしたサービスになるはずだ。

原文表示

画像表示: iPadでのBluefire Readerによるファセット化検索

画像表示: iPadでのBluefire Readerによるファセットの選択